第28話 永久なる絶望を
レイオン王城前。
「…くそっ!!」
スタラが短剣を振り回す。
敵の鎧の固さには敵わず、剣の刃先は削れている。
だが、魔術師や僧侶には結構利いているようだ。
「仕上げはあたしに任せて!スタラ!!」
「頼む!ルナ姉ちゃん!!」
「ふふふ…♪タロットよ、恵みを。夜に瞬く月光の如き眩き光よ。闇に微睡みし、影を打ち砕け!ムーン・フラッシュオーバー!」
月光の大爆発が起きる。
周りの敵達は吹き飛ぶ。
「…ありがとよ、ルナ姉ちゃん」
「良いってことよぉ」
ルナとスタラは別の場所へと走っていった。
「シール・クリーパー!」
敵一人一人に蔓が絡みつく。
一人一人、動きが止まってしまっている。
「やっぱりすごいね!フレアー!!」
「そんな事ないよぉ?ウォタシア♪」
「もっと蔓を伸ばしちゃえっ!」
ウォタシアは槍を回す。
槍を回すと、水が槍の先端から水が飛び出た。
水は蔓へと染み込んで行き、蔓は延びていき、他の敵にも生えていく。
「よっし!ウォタシアこそやるじゃん!」
「…フレアー!他の所ももっとやっちゃお!」
「そうだね!ウォタシア」
二人は駆けて行く。
「風焔刃!」
ホーラが足を高々と蹴り上げると、その蹴った時に出た風は炎を纏い、敵へと命中する。
「怯んでるうちに…テティルス!」
「うん!」
剣を横に振るうと、敵達は凍結していく。
「まだ気を抜くなよ…!テティルス」
「分かってるよ…ホーラ!」
二人の連携攻撃が続く。
パァン
敵の鎧に巨大な矢が何本も刺さって倒れている。
「面倒な奴等だぜ…イリューファ、疲れたろ?」
「ううん…大丈夫だよ?お兄ちゃん」
「…そうか?休まなくて大丈夫か?イリューファ…」
「心配しなくて良いって!お兄ちゃんは心配性なんだからぁ…」
イリューファの鎌は敵の命を奪っていく。
「あと少し蹴散らしたら別んとこ行こうぜ?イリューファ」
「そうね!お兄ちゃん!」
イリューファは鎌を構えたままその場で回る。
敵達は倒れていく。
「そろそろ行こうぜ」
ティームはイリューファの手を握り、走っていく。
「はぁぁぁぁぁっ!!!」
エリは斧を振るう。
敵達を薙ぎ倒す。
「やぁっ!」
援護のフルーティアも参戦している。
巨大なブーメランは敵達を転倒させていく。
「しぶといですね…フルーティアさん」
「エリさん…疲れたでしょ?これ食べて回復しよ?」
フルーティアはエリに果物を渡す。
エリは食べながら斧を振るう。
「フルーティアさん有り難う…!助かりました」
「大丈夫よ!エリさん、頑張りましょ!」
「面倒なんだよ!」
「早く何処か行ってよ!」
ラーとワーが一体一体敵を倒していく。
「こんな丁寧な事してたらきりが無いよ!ワー!」
「大技出しちゃお!ラー!」
「せーの!」
二人は手を合わせる。
「光の波よ!全てを飲み込め!!ホーリーウェイブ!!」
光の波は敵を飲み込んでいく。
敵は何処かへ流れていく。
「皆さん注目〜!」
上空から暢気な声が聞こえてくる。
皆は空を見上げる。
「はいはいはい〜!みんな見てるかな〜?」
その声の主はどうやらエナだ。
他には、エナの肩にはジュエリーが、ユース三姉妹、クリス、コル、サラン、ドレソ、スノア。
「これからあたし達のクリスが開発したキャノン砲を撃ちま〜す♪さて此処で問題!このキャノン砲はどんな事が出来るかな?」
エナはふざけている。
「…誰も分からないの?無知な奴らねぇ。正解は…このレイオン王国だけを海底に沈めちゃうんだよ〜♪」
エナはキャノン砲を指差す。
「さてっと。準備準備〜」
エナ達は離陸した。
「準備〜!」
エナは指揮をとる。
皆はさっさと準備し始めた。
「…?」
ルナがスタラの肩を叩く。
ルナはエナ達に視線を向けると、スタラもそちらに視線を向けた。
「阻止するよぉっ!」
ルナがタロットを取り出し、構えた。
ルナとスタラは共にエナ達の下に向かう。
その姿を見たティームとイリューファは、ルナ達を追う。
「まだやるの?…面倒だなぁ…」
エナは腕を組むと、そう言い放つ。
「ユース三姉妹達ぃ、サラン、お願いするよぉ〜♪」
エナはジュエリーを撫でると、にっこりと笑った。
「行くわよ!」
ハウィーがクラウディークローを構えると、ルフィーとユーリー、サランも構えた。
「ストーム!」
空に雨雲が集まってくる。
…ドォォォン!
雷がルナ達に襲い掛かり、猛烈な雨までも襲い掛かってくる。
「スノアーちょっとプロテクト張っといて」
「…面倒だが…まぁいい…エナ」
フォ…ン
エナ達は、冷気のベールに包まれた。
「よぉ〜し!クリス、準備お願い♪」
「任せなさい、エナ!コル、手伝って」
「はいはい〜クリス〜」
キャノン砲に弾を設置するコル。
キャノン砲をコルとクリスは二人で持ち、クローズ王国の方へ飛んでいった。
「カウントダウーン!」
コルの声が谺して聞こえる。
「10!9!8!7!6!5!4!3!2!…1!!!」
TO BE CONTENUED
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